内装業

内装業が不動産業に参入する動きが増えている理由

働き方改革とオンラインビジネス拡大により、オフィス・店舗の移転やリニューアル周期が短期化しています。テナントは「物件を決めてからデザインを考える」のではなく「希望するブランディングや動線に合う物件を最初から選ぶ」スタイルへシフト。そこで、デザインと施工を担う内装業者が物件選定段階に関与することで、時間とコストを圧縮しながら顧客満足度を高められる点が評価されています。さらに、2023年のインボイス制度導入で原状回復費用改装費用の税務計上が可視化され、不動産契約と内装工事の見積管理を一本化するニーズが顕在化しました。

加えて、空き家・空室問題が深刻化する中、居抜き物件やリノベーションによる付加価値創出は地域活性化の切り札と目されています。内装業者は既存の仕上げ技術とデザイン提案力を武器に、リブランディングやポップアップストア活用など多彩な再生手法を提供できるため、自治体や投資ファンドとの協業機会も拡大しています。

内装業が不動産業に参入するメリット

  • 【即時クロスセル】
    仲介時点でレイアウト図面やコスト概算を提示でき、契約決裁スピードが向上。
  • 【居抜き資産活用】
    造作譲渡と部分改装を組み合わせ、中古什器を再利用した低コスト改装プランを提案できる。
  • 【ストックビジネス化】
    テナント工事完了後のメンテナンス契約、CS企画、シーズンディスプレイ更新など定期受注を獲得。
  • 【ブランディング優位】
    「空間デザイナーが選ぶ物件」という切り口でSNS映えや体験価値を前面に出し、若年層を中心に支持を獲得。
  • 【DX推進効果】
    3Dウォークスルーと物件内見を統合したオンライン内覧サービスにより、遠隔地顧客への提案力を強化。

不動産業への参入方法とその特徴

内装業にとって効率的なのは、オフィス仲介店舗居抜き仲介に特化したフランチャイズに加盟する方法です。本部が提供する居抜き物件データベースや造作譲渡プラットフォームを活用し、ターゲット顧客に対して差別化されたサービスを即座に展開できます。また、VR内見システムやプロジェクト管理ツールが標準装備されている点も施工業務と親和性が高いと言えます。

参入時に注意すべきポイント

  • 賃貸借契約の解約予告条項や原状回復特約を正確に読み解き、施工工事範囲が後日トラブルにならないよう文面化。
  • 造作譲渡代金の消費税区分や棚卸資産評価を誤ると税務リスクが生じるため、税理士と連携して査定根拠を整備。
  • テナント側と貸主側で見積仕様が相反する場合、調整のイニシアチブを明確にし、追加工事発生時の責任分界点を契約書に明記。
  • 労働安全衛生法改正によりオフィス環境基準が厳格化しているため、照度・換気量の法定基準をクリアしているか事前確認。
  • 防火区画や用途変更が必要となる大規模工事では、建築確認申請の要否とコストを契約前に提示。

不動産業に参入するならフランチャイズ加入がおすすめ

フランチャイズ本部は、仲介・工事・引き渡し後サポートまでを一気通貫で管理できるクラウド型案件管理システムを提供します。顧客は物件情報、レイアウト図、見積書、工程表をワンストップで閲覧でき、意思決定のスピードが飛躍的に向上。内装業者側は、営業・設計・施工の各フェーズで重複入力を削減し、生産性を高められます。また、法改正ごとに自動アップデートされる電子契約書の雛形が利用できるため、コンプライアンスリスクを最小化できます。

まとめ

内装業が不動産業へ参入することで、物件選定から空間デザイン、施工、運用までサイクル全体を自社コントロールできるようになります。これは顧客にとって大幅な時間短縮とコスト最適化につながり、内装業者にとっては収益の多重化と競争優位の確立を意味します。フランチャイズの活用や専門家連携を通じて法規制をクリアしながら、空間づくりのプロフェッショナルとして新しい価値を提供していきましょう。

不動産フランチャイズおすすめ3選

フランチャイズ加盟における大きなメリットであるブランド力を備えたおすすめのフランチャイズブランドをご紹介。あなたはどのような思い・目的でフランチャイズ加盟を検討していますか?ぜひ、自分の状況に近いものから適した本部で成功を掴んでください。

事業を拡大させたい
ハウスドゥ

引用元:ハウスドゥ https://fc.housedo.co.jp/

なぜおすすめ?
  • 多店舗展開の実績を唯一記載し、6社に1社が複数店を出店している(※1)
  • 設立15年あまりで700店舗以上へ事業拡大した(※2)経営ノウハウを得て早期に多店舗展開を目指せる
加盟金 165万円(税込)
保証金 70万円(不課税)
月額ロイヤリティ 完全固定ロイヤリティ制度:月額固定11万円(税込)
その他費用 記載なし
経営の安定を図りたい
センチュリー21

引用元:センチュリー21 https://fc21.net/

なぜおすすめ?
  • 無理のない負担でブランド力を得られるよう、売上額に応じた変動制ロイヤリティ
  • 創業40年、国内1,000店舗の実績で国内認知度70%到達。(※3)集客効果が期待できる
加盟金 地域によって異なるため要問合せ
保証金 記載なし
月額ロイヤリティ 記載なし
その他費用 記載なし
賃貸営業の質を上げたい
エイブル

引用元:エイブル https://www.able.co.jp/fc/

なぜおすすめ?
  • 総店舗数の半数以上が直営店(※4)で実践的な対応ノウハウを得られる
  • 店舗拡大時に任せられる人材が育つ、9か月に及ぶ店長育成プログラムを開催
加盟金 記載なし
保証金 記載なし
月額ロイヤリティ 記載なし
その他費用 記載なし
※1 参照元:ハウスドゥ公式(https://fc.housedo.co.jp/reason/royalty/data/)2024年6月末時点。
2024年5月23日、Googleにて「不動産 フランチャイズ」と検索し表示されるブランド26社のうち、唯一、多店舗出店に関する実績を記載していることを確認。
※2 参照元:ハウスドゥ公式(https://fc.housedo.co.jp/reason/royalty/data/)2024年7月末時点
※3 参照元:センチュリー21公式(https://fc21.net/reason/brand.html)2024年6月21日参照時点
※4 参照元:エイブル公式(https://www.able.co.jp/fc/)2024年2月時点