未経験から宅建士資格を取得するには？

不動産フランチャイズを開業する場合、事業によっては宅建士の資格が必要です。宅建士の資格の取得難易度は高いものの、未経験者でも取得を目指せます。このページでは、未経験から宅建士の資格を取得するコツを中心に解説します。

不動産開業には宅建士が必要

不動産の売買仲介業を営む場合、宅建士の設置が義務付けられています。ただし最低人数が定められており、1つの事務所につき、スタッフ5人に1人の割合で宅建士を設置する必要があります。

仮にスタッフが10人いる場合、うち2人は宅建士の有資格者でなくてはいけません。所定の人数を下回ると、不動産業の免許にも影響するので注意しましょう。

参照元：国土交通省公式HP（https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000242.html）

宅建士を確保するには

自身が資格を取得

宅建士を確保する手段の一つとして、自分で資格取得を目指す方法が挙げられます。自分で宅建士の資格を取得すれば、開業時に宅建士の有資格者を雇う必要がありません。新たに雇う必要がなくなる分、人件費を抑えて開業できる点も魅力です。

また、自分で宅建士の資格を取得すれば、宅建士の設置基準におけるリスクヘッジが可能です。もし他の有資格者が退職した場合でも、設置基準を下回らなければ事業を継続できます。

宅建士（資格保有者）を採用する

もう一つの方法が宅建士の有資格者の採用です。宅建士の有資格者を採用すれば、自分で資格取得を目指す必要がありません。資格の勉強時間が浮きますので、開業準備に多くの時間を充てられます。ただし、スムーズに宅建士の有資格者を雇えるとは限りません。

もし難しければ、フランチャイズに加盟をして採用をサポートしてもらうことも可能です。

このサイトは、不動産事業者に向けてブランド力のあるおすすめのフランチャイズ本部をまとめています。宅建士の採用フォローをしてくれる本部もあるのでぜひ参考にしてください。

未経験から宅建士資格を取得するには

まずは試験内容の把握から

未経験から宅建士の資格取得を目指す方は、まず試験内容の把握から始めましょう。宅建士の試験はマークシート式で、主に以下の4分野から出題されます。

• 民法等
• 宅建業法
• 法令上の制限
• その他関連知識

宅建業法はもちろん、不動産における法令の問題も出題されます。法令の範囲はかなり広いため、各分野をバランスよく勉強する必要があります。

参考書で知識をインプットする

試験内容をチェックしたら、参考書を使って知識をインプットしましょう。宅建士は参考書や関連書籍が多数市販されているほか、スマホで学習できるアプリもあります。不動産業の未経験者向けの参考書もあるので、1冊購入して取り組んでみましょう。

また不動産は専門用語が多いため、しっかり意味を覚えることが重要です。可能なら専門用語の解説が載っている参考書を選びましょう。

過去問に挑戦する

参考書である程度知識が身に付いたら、今度は過去問でアウトプットにチャレンジしましょう。宅建士の過去問は、インターネットや書籍などで簡単に入手できます。過去問を解けば、現時点での知識量や理解度を把握可能です。合格ラインに到達するまで、インプットとアウトプットに取り組みましょう。